こんにちは。市原冴也香です。
今日は「私がなぜこの仕事をやっているのか」をお話しします。
私は幼い頃から、父との関係が悪かったんです。よくドラマや映画で家庭崩壊した家の描写をするとき、あからさまにお父さんを無視したりしますよね。
まさにあんな感じで、そこに父がいてもいないようなフリをしていました。
父は父で頑固でわがままで自分の意見を押し通す人で、家に帰るとデンと座って動かず、よく「何様なんだ!」と思っていました(笑)
「おい、皿にラップが掛かったままだぞ! 食べられないじゃないか!」
と、仕事から帰宅した父は、夕食の準備をしている母に対して怒鳴っていました。(母も言い返しますけどね)
「何もそれくらい……」
と言おうものならこちらが被弾するので、横でラップをそっと外すか自分の部屋に戻るということをしていました。
私はそんな父が大嫌いでした。
でも、どこかで問題意識はあったんです。
「親をこんなに嫌っていていいのか」
「嫌いな親を見て心がざわつくのをどうにかしたい」
「ウザい父をどうにかして黙らせたい」
など。
U理論というものを学び始めてから、自分の問題を扱う場でこれを出したりしていました。
(U理論とは、世界の名だたるリーダーがどのようにイノベーションを生み出してきたのか、彼らの内面の変化に注目し体系的に捉えたものです)
恩師からこう言われました。
「そんなの見えてるでしょ」
びっくりしました。
だって状況しか話してないんだもん。
「私は一切見えません」
そう言うと恩師は
「簡単だよ。冴也香さんがお父さんを許せばいいんだよ」
「絶対イヤです!!!」
こんな会話をしたことを覚えています。
父を許すなんてムリだ。
私は悪くない。
父が悪いんだ。
だから父が私を許して、そして会心したらいいんだ。
本気でそう思っていました。
そして関係コンディショニングというU理論をベースにした1対1の関係性に変化をもたらすことができるものに出会いました。
関係コンディショニングでは、自分の深くを見つめていきます。
父がずっとのさばって家の雰囲気を壊して行ったら……。
父を避けて行ったら……。
避けきれなくて、またイヤな思いをし続けたら……。
考えていくと、ふと気持ち悪いな、と思ったんです。
私、父のことを気持ち悪いって思ってたんです。
食事の仕方、大声を出すところ、酔っ払って迷惑をかけるところ、暴君のようなところ。
私の実家では父は迷惑な存在で、似ていると思われることは心外以外の何物でもなかったんですけど、時々姉が「似てる」ということがすごく腹立ってしょうがありませんでした。
そんな父と似ているって気持ち悪い。
私は気持ち悪い奴って思われないように、仲良くしない。距離を取ろう。
気持ち悪い奴は目の前から排除しようって、心の奥底で思っていたことに気が付きました。
もちろんそう思っているだなんて自覚はありません。
ただ、嫌いとしか思っていません。
そこに気がついた時に衝撃で、勇気を振り絞って父に謝ったんです。
そしたらこう言われました。
「子供を嫌う親なんていないよ」
私は涙が出ました。
泣いてるって悟られないように一生懸命、平静を装いました。
私はあんなに父を避けて、気持ち悪いって心の奥底では思っていたのに、父は私のことを嫌うことはなかったんだって思ったら、長年の心に堆く積まれたチリが消えていくのがわかりました。
心が軽くなりました。
「ごめんね。それとありがとう」
父へ初めてごめんとありがとうを言えました。
そしてもう、家庭崩壊のような家族ではなくなりました。
そこから小さい時の記憶がどんどん思い出されたんですが、それは幼い頃父が大好きだったってこと。
父に遊んでもらうこと、耳かきをしてもらうこと、おもちゃをD I Yしてもらうこと、母に怒られても私の気持ちを代弁して庇ってくれること。
そんな父が大好きだったんです。
父にこう伝えました。
「小さい頃、お父さんに遊んでもらうことが好きだったんだ」
今では釣りに行ってアジや金目鯛が釣れると
「魚いる?」
って連絡くれて、うちに寄ってくれたりします。
些細な会話しかしませんが、元気な顔を見ることができるとホッとします。
私のこの経験があったので、
「関係コンディショニングをもっと広げたい! 人間関係で困っている人を助けたい!!」
と思って、活動を始めました。
※私の思いに、少しでも共感して下さる方は、ぜひ、
こちらから応援のメッセージを頂けると、すごく嬉しいです。
↓
https://forms.gle/yHAMQd9fuoVVek7u6
活動を初めてしばらくすると、あることに気付くようになりました。
ある相談者の方とお話をしていた時のことです。
その方はちょっと硬いというか、人と意見がぶつかっても曲げなさそうな雰囲気の持ち主でした。
セッションを始めていくと、悩みは社長と意見が合わないということでした。しかも意見が合わずにすでに退職をした、ということです。
話しを伺っていくと、私が「気持ち悪い」と気がついたように、その方もご自分の中の思い込んでしまっている、人間関係が悪くなる原因に気がつかれました。
「ああ、だから関係性が悪くなっていたんですね」
そう言ったのでふと見ると、先ほどまでの意見がぶつかっても曲げなさそうな雰囲気がなくなっていたんです。
ちょっと話が逸れますが、道に迷った時あなたはどちらの人に道を尋ねますか?
・「わかりますよ」と答えてくれそうな、なんとなく優しそうだなと思える人
・「急いでるんで」と答えそうな、厳つくて近寄りがたい感じの人
なんとなく優しそうだなと思える人に尋ねませんか?
でも、「なんとなく優しそうだな」って、その人とは初対面で喋ったことはないのになぜそう判断したのでしょう?
この「なんとなく優しそう」や「厳つくて近寄りがたい」など、人はそれぞれトーンを発しています。
雰囲気、という言い方の方がわかりやすいかもしれません。
「私はこういう人間です」って説明書を体に貼っているわけでもないし、一度も喋ったことないけど、感じるものって私たち人間はあるんです。
この雰囲気が、相談に来られたその方の場合「ちょっと硬いというか、人と意見がぶつかっても曲げなさそうな雰囲気」だったんです。
それが
「ああ、だから関係性が悪くなっていたんですね」
って言った時には、雰囲気が変わっていたんです。
柔らかく、人と対話をしていくことを厭わない雰囲気になっていました。
「驚いたんですけど、雰囲気が変わっていますよ」
そうお伝えすると、
「自分でも心が落ち着いているのがわかります。 仕事は辞めているので社長とはもう会うことはないですけど、今度からはうまくやれそうな気がしています」
と、おっしゃっていました。
関係コンディショニングってこんなふうに人の雰囲気まで変わるんだ!と驚きました。
それが一度や二度ではありませんでした。
よく考えたら、人間関係でつまづく原因って、人生の中で起きていることです。だから、その原因が取り除かれたら雰囲気が変わるくらい人生に良い影響がある。
それくらいインパクトが大きいことを、このセッションではできるんだと感じました。
改めて今、関係コンディショニングという手法を用いて、人の成長を支援する喜びを感じています。
「なんであの人との関係、こんなふうになっちゃったんだろう……」
「誰も自分のことなんてわかってくれない」
「私なんていなくなっちゃえばいいのに!」
「もっとできるはずなのに、なんで本番でダメなんだろう」
「小さい頃に思っていた理想の自分と、今の自分はかけ離れている……」
こう思っている方の悩みが消えて、生きやすく、そして自分らしく自分を表現できる世の中を、大袈裟ではなく願っていて、そのために活動をしています。
あなたも、抱えている悩みを私と一緒に手放して、手放した先にある理想の自分らしさを手に入れませんか?
★最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
次回は三日後くらいに配信します。
悩みを手放すことってどんなこと?
理想の自分らしさって何?
ということをお伝えいたしますね。
■市原冴也香
■サイト:https://rcw-si.com/