「一緒に暮らす前はこんな人じゃなかったのに!」
大切な人と一緒に暮らすとケンカをすることもあるでしょう。
ケンカをするときに、不満をそのままぶちまけてはいませんか?
真のパートナーシップを築くために、自分の想いをぶちまけることも、腹を割って話すことも必要ありません。
自分の想いをぶちまけてケンカすると、それは大きな溝になります。
そういう方に伝えたいことがあり、今回書きました。
どうぞ最後までご覧くださいね。
・今まで人間関係がなぜ破たんしたのか原因がわかる。
・真のパートナーシップを築く重要ポイントを知ることができる。
もっと愛される方法を知りたい!という方はこちらも合わせてご覧くださいね>>
1:真のパートナーシップを築く上での誤解がある
「腹を割って話さない?」
そう言って会話をして、結局遺恨が残った経験はありませんか?
腹を割ることや自分が思っていることをぶっちゃけることって、関係性を築いていく上で大切なことと思われていました。
しかし、それは誤解です。
腹を割ること、ぶっちゃけることは、関係性が悪化する原因となります。
真のパートナーシップを築く上で必要なことは
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あなたの中にある真実を掘り出して、伝えること
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ということです。
2:想いをぶっちゃける、腹を割る必要がない理由とは?
なぜ想いをぶっちゃける腹を割って話すことが必要ないのか。
その理由は、想いをぶっちゃける腹を割って話すことは「自分が感じている不快な感覚を伝えている」だけに過ぎないからです。
それにも関わらず大勢の人がこれをしています。そして感情的になりケンカに発展していくのです。
なぜそうなるのかというと、ここにはあるものが欠けているからです。
それは、
「相手の視界」
です。
2-1:相手の視界について
例えば、あなたが家で家事をやっていたとします。とても疲れているのにパートナーは手伝ってくれずに寛いでいるようです。
あなたはその様子を見てイライラが募り、「私だって疲れているのに、なんであなたは何もしないで寛いでいられるの!!」とパートナーに言うとしましょう。
「私だって疲れているのに、なんであなたは何もしないで寛いでいられるの!!」
↑
これが、「ぶっちゃける」ですね。
たいていの場合はここしか言わず、「俺だって疲れているんだ!」と言われてケンカになることでしょう。
でも、もしかしたらパートナーは寛いでいるつもりはないかもしれません。
会社で性格が合わない上司につくことになり、ショックを受けているかもしれない。
大きな商談を落として、落ち込んでいるかもしれない。
だから本人は寛いでいるつもりはない。
にも関わらず「寛いでいる」と言われたらムッとする気持ちになってもおかしくはないですよね。
じゃあ、相手を思いやったらいいのか、優しく言えばいいのかというと、それらも違います。
自分の中にある真実を掘り出して伝えること
しかありません。
2-2:自分の中にある真実を掘り出して伝えることとは?
「自分の中にある真実を掘り出して伝えること」ってどんなことでしょうか。
それは前のケースで言うと「なぜあなたのイライラが募ったのか、その原因を探す」ことを指します。
自分だけが家事をしていて、本当はあなたは寂しくなったかもしれません。
「私のことを大切にするって言ってくれたのに、それは口だけだったの?
私にとって大切にするって、記念日にプレゼントをくれたり、食事に連れてってくれることじゃなく、日々の暮らしを心地よいものにするためにサポートし合うってことだと思っていたのに」
心の深いところではそう思っていて、大切にしてくれない寂しさが込み上げる。
↑
これが、深いところにあり、大切な部分です。
ここを伝えないと相手にはあなたのイライラは一切伝わらないと言っても過言ではないでしょう。
2-3:さらに深いレベルがある
ちなみに、全ての方がこのシチュエーションで寂しさを感じるわけではありません。
なぜ寂しくなるかというと、寂しさの「根本原因」があるからです。
根本原因はメンタルモデルと言って、とても深い無意識の中にあるため日常で気づくことは難しいのですが、自分の言動全てに影響を及ぼしています。
もちろん人間関係にもメンタルモデルは深く関わっています。
メンタルモデルを自分で見つけ、手放すことについて解説したコラムがあるのでぜひご覧ください>>
わたしは個人セッションで色々な方のお話しを伺いますが、確かに「そのシチュエーションでそう感じるんだ!」と驚くことがあります。
例えば「期待しているよ、と上司に言われたら落ち込んだ」とか。
期待しているよって言われたら、言葉通り受け取ったらいいのにと思う方が多いと思います。
でも、メンタルモデルというものが影響して、その方は言葉通り受け取ることができないんです。
自分は能力が低いって思い込みがあると、がむしゃらに頑張ったりして、でも「期待している」という言葉が本人には、「もっと頑張らないと!」という叱責に聞こえてしまったりします。
個人セッションでメンタルモデルを見つけて手放すと、「今まで期待しているって言われたら落ち込んでいたけど、もうその気持ちは遠くなった感じがします」とおっしゃいます。
そして上司の方に
「実は自分は常に頑張らないと能力が低いままだって思い込みがあったから、期待しているって言われたことで、もっと頑張れって怒られているように感じて落ち込みました」
と言うと相手の方はびっくりされます。
同時に
「確かにあなたはがむしゃらに頑張らないとって必死でやっているところが痛々しい感じがしてたよ。
でも、今でも十分力を発揮しているし、いつも誰よりも頑張っていることを知っているよ。だから期待しているんだよ。
もしもまた頑張りすぎて辛くなったら、真っ先に私に相談してね」
と返ってきたりします。
その方が自分の根本原因を見つけたからこそ、相手の方も想いを返してくれると言うことが起こるのです。
人間は複雑です。
ここまでやらないと「相手はそう思っていたんだ!」に気がつくことができません。
ここまでやって築いた人間関係は強くなります。
真のパートナーシップはこうやって築いていくことができるのです。
3:夫婦の会話(実例)
私たち夫婦の間で先日あった出来事を会話を公開します。
先日、数日間夫の体調が優れない様子でした。
何があったのか聞いてみると、会社の環境が変わったから不安があるのかもしれない、ということでした。
夫は見るからに優しい人です。
人との軋轢を好まないタイプです。
それがあってわたしは
「会社で猫かぶってるんじゃないの?」
と言ったんです。
一般的に人の会話はこの意識のレベルあたりでしています。
そのため、これだけで怒る人はいるかもしれません。
でも夫が素晴らしかったのはこの後でした。
先に寝室に向かったのですがしばらくして
「眠れないから考えていた」
と戻ってきました。
さらに言葉を続けました。
「さっき言われて考えたけど、確かに今は自分を出せていない感じがする」
と、内省をして深いところにあったものを掘り出していたのです。
同時にわたしにも起きていることがありました。
それはゴールデンウィーク前だったのですが、息苦しさを感じていました。
なんか呼吸をうまく吸えていないような、呼吸が浅い感じが続いていました。
恐らく胸につかえているものがあるのだろうと思い、心当たりがあるようなことを一人でブツブツ言ってみましたが、それでも変わりませんでした。
夫に「猫かぶってる?」と言った後、少し考えてみたらハッとすることが出てきました。
けれども、これを夫に言うのはちょっと抵抗がある、と感じました。
でも夫が寝室から戻ってきて、内省したものを出してくれたのでわたしも話したいことがある、と前置きして話してみました。
それは
「息苦しさを感じていたから考えてみたの。
ゴールデンウィークは毎日3食のメニュー考えたくない!料理はするからメニューは考えて欲しい。」
でした。
お互いに深いところにあったものを掘り出してみたらスッキリして、重苦しい感じ、呼吸が浅い感じがなくなりました。
そして、ゴールデンウィーク中のメニュー考案と買い物と、二日に一回の料理も夫が引き受けてくれました。
3:さいごに
お互いにぶっちゃけるように、溜め込んだことや思ったことをぶつけ合っていたら関係性が破たんに向かいます。
「それくらい察してよ」も通じません。
もし、今まで関係性が悪くなった経験があったり、うまく人間関係が築けなかった経験があったとしたら、恐らくぶっちゃける方の会話をしていたのではないでしょうか。
でもその溜め込んだり、思っていることのもっと深いところにあなたの大切な想いがいます。
それを伝えることができたら関係性が破たんするようなことはありません。
真のパートナーシップを築いていくために、バンと想いを爆発させるようにぶっちゃけるのではなく、もう少し深いところにあるものを掘り出してください。
あなたの大切な想いを伝えたら、相手も大切な想いを返してくれます。
こうやっていくことで、真のパートナーシップが築かれていきます。
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