短期間で転職を繰り返してしまうと、転職市場では不利になっていきます。もちろん聞いて納得する理由でしたら絶対不利になるとは限りません。
しかし2018年現在は売り手市場と言われていますが、それでも短期転職を繰り返している人は書類選考で振るい落とされてしまう確率が高いです。
ここでは短い期間でしか働いていないけど今転職を考えている!という方や、今まで短期転職を繰り返してしまっているけれども今後はしっかり腰を据えて働きたいと思っている!という方への解決策をお伝えします。
短期転職とは?
就業から2〜3年以下で転職を繰り返している方は、実は世の中に多くいらっしゃいます。
私は自己紹介にも記載している通り以前人材紹介会社で働いていました。またキャリコンサルタントとしてご相談に載っていた経験則になりますが、当たり前のようにいらっしゃいました。
もちろん短期転職を繰り返していても転職ができないわけではないですが、ご自身の内側では短期転職を繰り返したくてやっているのではないのでしんどさがあるのではないでしょうか。
リクナビNEXTの記事をお借りしておりますが、実際に年代別での転職回数は下記となっているようです。
また、採用する企業側では転職歴が何回目から気になるのでしょうか。
このように企業側では転職回数は気にされていますが、実際に転職歴が10社あっても新しく企業に雇用されている方を知っています。
とはいえ、採用する側の心理として転職歴が多いとネガティブな印象を抱くため、書類選考の段階で振るい落とすケースは多いです。
私が人材紹介会社にいた時には、「○社以上転職歴があったら紹介しないでください」という転職歴をフィルターのひとつにされている企業がほとんどでした。
では、企業側ではどうジャッジするのか?
短期転職理由として以下のようなことが挙げられます。
・人間関係が悪化した
・新しいことにチャレンジしたくなった
・求人票と実際の条件・環境・仕事内容が異なっていた
・会社が倒産した(業績が悪化して早期退職を余儀なく迫られた)
転職を支援する人材紹介会社やサイトでは「転職理由は嘘をつかず、ですがポジティブに伝えましょう!」と言われることが多いでしょう。
ポジティブに伝えているからといって安心はできません。なぜなら日々転職希望者と面接をしている企業側では、その方が本当はどうしてその会社を辞めたいと思っているのか気づいているからです!!
例えば人間関係が悪化して短期転職を繰り返しているひとがいくらポジティブに伝えても他の質問への回答で他責な様子が伺えたとしたらこんな印象を受けます。
さっきは人間関係のことうまく言ってたけど、こんな感じで実際は他責なひとなんだろうな〜。
例えば適性検査で飽きやすい性格という結果が垣間見れたらこんな印象を受けます。
・新しいことにチャレンジとか言ってるけど、結局のところ結果に出ているように飽きっぽいだけなんだろうな〜。自分の軸ってあるのかな?
例えば入社条件が違ったり倒産した会社にばかりいた方にはこんな印象を受けます。
・入社条件が違ったとか会社が倒産したのは可哀想だけど、結局自分の見る目がないだけだし、物事を見極めたり調べられたりしない注意力の低い人なんじゃないの?
上記は実際に企業側から聞いたことがある感想です。
ですのでどんなにその場を取り繕っていても相手側には伝わってしまっているものと考えたほうが良いでしょう。
以前、社長と合わず転職を繰り返してしまう方とパーソナルセッションをさせていただいたことがありました。セッションの佳境で「なぜ自分が転職を繰り返してしまうのか」の、本当の理由に気づかれた方がいらっしゃいました。
ご感想にも書いていただいていますが、この「自分すら気づいていない本当の解決策」に気づかない限り、短期転職(特に今までうまく転職できてた人)は止まらないと私は考えています。
短期転職の予防策・解決策
では、短期転職の予防策・解決策とは具体的にはどのようなことかお伝えしていきます。
例えば人間関係がうまく構築できず孤立したりパワハラを受けてしまう場合、問題は相手側ではなく、自分の内側で問題が起きているというところに立ってください。
これは決してあなたの責任だという話ではないので誤解なさらないでください。相手と自分を一旦切り離して考えて欲しいということです。
その人と対峙すると自分の中で沸き起こる感情があると思うのですが、それを見続けて欲しいということです。
その中に、相手があなたと対峙している時に感じていることが見つかります。それこそが人間関係が悪化する原因です。
「それ」を感じた時に相手の中では、
・あなたに対して防衛したくなる
・あなたに対して我慢してしまう
・あなたを軽く扱いたくなる
・あなたを変えたくなる
ので、あの人のいつもの「あの言動」が生まれてきているのです!!
ここに気づかないで転職をしても同じような相手が目の前に来たら、人間関係は悪化してまた孤立したりパワハラを受けてしまうようになります。
ここがとっても重要なのでもう一度いうと、表面的に問題を捉えても同じようなタイプの人間が目の前に現れたら、今までと同じように人間関係は悪化していきます。
だから自分の内側で問題が起きていると捉えて本当の理由を探して欲しいのです。
やり方についてはメールマガジンのバックナンバーに掲載していますので是非ご参照ください。
また、新しいことにチャレンジしたくなってしまう方についても自分の内側で問題が起きている捉えていただき、本当は自分はどうしたら幸せに人生を送れるかを見つめてください。
もしかしたら新しいことにチャレンジしたいという気質かもしれません。その場合同じ会社で同じ仕事をしていくのが苦痛に感じるのは当たり前でしょう。
自分の気質を知るために、FFS理論のような自分を知る手立てを活用することが良いでしょう。
ちなみに私はこちらのFFS理論では「拡散性」が高いため、同じことをやるのは大変苦痛です。だから「新しいことがしたい!」の裏側に「あーあ、飽きた飽きた!!新しいことがしたーい!!」という本当の自分の声をよく知っています。
それを知っていると、その気質を飼いならす方法がわかります。
短期転職を通じてイキイキと自分らしい人生を送る!
短期転職がいけないことはありません。ただ短期転職を繰り返す本当の理由を知らないままでいると、自尊心を傷つけ続けてしまう可能性があります。
資産家か潤沢な不労所得がない限りこの世の中で仕事をしないで生きていけるとは思いませんし、仮に仕事をしないで生きていけたとしても仕事を通じて自分の可能性を拡大し続ける、そしてその先に自分らしく幸せで彩豊かでイキイキした人生を送るほうがよっぽど楽しく、自分の人生を生きている実感を得られるでしょう。
短期転職を通じてご自身を知って、そしてそれを活かして素敵な人生を歩まれることを願っています!!