我慢は自分のためならず、そして人のためにもなっていない・・・
「本音を言いたいけど争いたくないから我慢しておこう・・・」という考えは、一見すると平和で自分のためになっているように感じるかもしれませんが、実は自分のために全然なっていません!!
それどころかマイナスです!!
その場にいる人に対しても悪影響があります。
そりゃ、本当は我慢なんてしたくないですよね!!言えるのであれば言いたいですよね!
しかも言いたいことを言えるようになると人の接し方も変わってきます。自分への信頼も増して、素敵な未来を創っていけるようになります。
では我慢をせず言いたいことを言うための3つのポイントをお伝えしていきます!
我慢のコミュニケーションという戦法
最初に私の話をさせてください。
私もずっと長い間、我慢のコミュニケーションを取ってきました。その時の私の頭の中がこれでした。
・言ったら変に思われるかな?
・的外れなことを言ってバカな人だと思われたら辛いな。
・言いたいこと言って雰囲気悪くするより、我慢した方が手っ取り早い。
・言いたいこと言った結果の責任を取らされるのはイヤだな。
・あの人不機嫌そうだから、言って火に油を注ぐのは止めておこう。
こんなことを考えてしまい、しょっちゅう我慢をしていました。
しかし我慢って意外と出来なくて、我慢してしまう相手や環境には長くいられませんでした。
我慢してしまうと、結局爆発するように怒りが出てしまったり、相手と距離を感じて壁を作ったり、苦しくなって逃げだしてしまったりしていたからです。
そして何より、我慢することで言葉以外のもの(態度、雰囲気)で相手を操っていました。
その時は「しめしめ」と薄笑いするような感覚はありますが、充実感はありませんでした。
この我慢をするというのは、私なりにうまくその場をとりなすためのコミュニケーションの戦法だったと知ったのは数年前でした。それほど身に染み付いてしまっているものでした。
自分の機嫌を人にとってもらう
我慢せず自分のしたいことや気持ちを言える人にはうらやましさがとてもありました。
私は言えないので、「どうしたの?」と聞いてもらえるように不機嫌な態度に出していたんです。
そして不機嫌になれば人にご機嫌を取ってもらえて、ある程度自分の意見が通り満足もするけど、結局別のシーンでまた言えない自分がいて、言える人がうらやましくて自分のことが嫌になる・・・という事を繰り返していました。
ある時「それは自分を低く扱っているよ」と指摘をされたことがきっかけで、自分のコミュニケーションパターンがわかり、その自分じゃない自分になりたいと思うようになり、変わっていくことができました。
我慢しないで言いたい事をいう3つのポイント
ポイント1:安心、安全な場からはじめる
自分が信頼している方に、今まで自分が我慢のコミュニケーションを取っていたこと、少しづつ話していく練習をしたいということを話し、言っても安心な場を作ることです。
いきなり重要な場面で言いたい事を言えるならば、きっと今まで悩んだりしていないと思います。
自分にとって安心安全な場、ちょっと的を外しても受け止めてくれる信頼できる相手から話して慣れていくと良いでしょう。
ポイント2:自然に沸き起こるものを伝える
頭でごちゃごちゃ考え過ぎないで、自然に湧き起こってくる感情や思いを口にするようにすることです。
良いことを言おうと頭で考えたことは結構外してしまうかもしれません。
しかし、特に今まで空気を読んでいた人は、実際にその場の空気・雰囲気を感じ取れる能力がある人です。だから頭で考えたことではなく、今自分が感じている空気、例えば「ちょっとこの場が息苦しく感じる」とか「今の発言で場の雰囲気が明るくなった感じがする」などを伝えるだけでも、聞いた人がハッとするような場が動くようなインパクトがあります。
ポイント3:相手の可能性が広がるために伝える
「これ言ったら相手に悪いな。。。」と思わないことがとても大切です。
前述のポイント2で挙げた「沸き起こってくる感情や思い」の中には、一見すると相手に取って気を悪くさせてしまうと感じるものがあるかもしれません。
しかしそれは相手が気づいていないもので、それに気づくことによって可能性が広がるものかもしれません。
「相手には無限の可能性がある」と思い、沸き起こってきたものを場に出すようにしてください。
この3つのポイントを自分が言える範囲、言える言葉から始めてください。そして言っても大丈夫だとわかって言えるようになってきたら少しづつ範囲を広げていってみてください。言いたいことを言っても大丈夫な安心感、言ってわかってもらえる充実感、言える自分への信頼感が増していきます。
そうするとさらに言えるようになり、さらに安心感、充実感、自己信頼感が増していきます!!
コミュニケーションは人を操る道具でも、人から操られる道具でもありません。
自分と周囲を幸せにするためのものです。
楽しくコミュニケーションして、どんどん幸せになってくださいね!!