職場の人間関係は時に面倒だと感じることはないでしょうか?
上司、部下、先輩、後輩、同僚。様々な人がいるからこそ、価値観もスタイルも人それぞれ。
多様性が大切と言っている世の中だけれど、「あの人のあの態度は許容はできない!」なんて思ってしまうこともよく聞く話です。
それが行き過ぎてしまうと職場に居たくないほどとなり、やがては会社を辞めることを決意するに至ります。
辞めることを考えるほど人間関係で悩んでいたら、辞める前にまずどんなことをしていけばいいのでしょうか?
1-1:職場の人間関係で悩んでいる人ばかり!!
人間関係で悩むと、「もしかしたら、わたしだけかもしれない・・・」という考えが巡るかもしれません。
しかし、思った以上に職場の人間関係で悩む人は多いのです。
厚生労働省が実施した「平成24年 労働者健康状況調査」の結果にはこうあります。
回答した全労働者のうち、「現在の仕事や職業生活に関することで強い不安、悩み、ストレスとなっていると感じる事柄がある」と答えたのは60.9%でした。
上記の回答者のうち、最も多い内容が「職場の人間関係の問題(41.3%)」です!
ちなみに、女性だけの回答者に絞った場合は48.6%とさらに増えます。
なお、以前人材系企業のサイトにて人間関係についてコラムの執筆をしたのですが、その際には民間の調査結果を使用していましたが、そこでは職場の人間関係でストレスを感じる人は57.7%でした。
※参照:仕事の人間関係で悩む方への的確で分かりやすいアドバイス(ランスタッド)
少々強引ではありますが、現在進行形だけではなく過去も含めると人間関係で悩んだことがない人を探す方が難しいと言えるでしょう。
わたしが伝えたいことは、
あなただけが人間関係で悩んでいるわけではないですよ
ということなのです。
実際に私は先輩との関係性で随分悩んだことがあります・・・!
以前そのことを書きましたのでよろしければご参考までにご覧ください。
※参照:職場の先輩との関係性で悩んだ話
2-1:悩んだら、だれかに相談しますか?
職場の人間関係に悩んだ場合、多くの方はどうしているのでしょうか。
こちらは厚生労働省が平成29年に行った労働安全衛生調査(実態調査)の結果で、職場の悩みを相談できる人がいるかという質問結果によると、95%の人が「相談できる人がいる」と答えています。
では、相談相手の属性は?というと、「上司・同僚」が約80%、家族・友人が約95%でした。
しかし上記は相談できる相手がいるかどうかであって、実際には相談しない人も多数いるそうです。
2-2:相談したら悩みは解決するのか?
ただ、残念がお知らせがあります。
職場の人間関係に悩んだ際に第三者に相談しても、実に2/3の人が解決しないという結果があります。
身近に相談相手はいるけれども、その身近な人に相談しても悩みは解決するわけではないということです。
そうなんです。だって、その身近な人は対人支援をしてカウンセラーやコーチではないことがほとんどだから。
相談に乗ることって、相手の話を聞いて自分の経験と照らし合わせて助言をするってことではありません。
相談しているのに的外れな助言をされた日には、逆にイライラしてしまいますよね。
3-1:悩み続けたその先は・・・?
では人間関係に悩んで相談しても解決しない人はどうなっていくのかというと、
「会社を辞める」
という選択を検討し始めます。
人材業界に長くおりましてキャリアの相談を受けたり、人間関係の相談を受けてきておりますが、転職したいというお話を伺っていくと「実は、人間関係が・・・」とおっしゃる方が本当に多くおられました。
リクナビNEXTに「退職理由の本音ランキング」というコラムがありました。ここでもやはり上位が人間関係ですね。
※参照:https://next.rikunabi.com/tenshokuknowhow/archives/4982/
言いづらいんです、人間関係に困っているって。
でも、本当に困っているのは人間関係なんです!!
3-2:本当に自分から会社を辞めたいでしょうか?
職場の人間関係に困っている方は、本当に自ら辞めたいのでしょうか?
人材業界に居た時に転職するメリットは見聞きしてきましたので、会社を辞めることを否定はしません。
ただ、辛い時にただ逃げるように辞めることは、安直にはオススメはしていません!
ではどうしたら良いのか?
それは、
人間関係を扱うプロのコーチやカウンセラーに相談する
という選択をしてみて欲しいのです。
過去わたしが先輩との関係性で悩んで本当に辛かった時、解決するための糸口を探しました。しかし、数あるサイトにはわたしが求めていた答えは残念ながらありませんでした。
それだったらいっそのこと相談のプロにお金を支払って相談しようと思い、行ってみました。
そうしたら心がスッと軽くなり、前を向けるようになり、時間が経った今でもその時のことに対して傷が残っていません。
この「傷が残らない」っていうのはすごく大切。
「辛いので、逃げてもいいやと思って辞めた」
と、
「逃げずに立ち向かった。その結果辞める選択を自分で下した」
は、全然意味が違います。
「あの時逃げたことで、何かを失った」
という感覚はちょこっとでも残さないことが、この先も自己肯定感を持って生きる秘訣です。
自分と、自分の誇りを守っていくことを大切になさってくださいね。
4:さいごに
職場での人間関係が悪くなった時、困難を乗り越えると決めるまではたくさん悩むことでしょう。
その時に支えてくれる、話を聞いてくれる身近な存在は宝です。
そして、話を聞いてもらっても職場の人間関係が改善しない時は、カウンセラーやコーチに相談できることも選択肢として頭の片隅にあると、心に余裕が出ることでしょう。
人間関係は改善できます。
人間関係が改善したその先に、あなたらしい未来を歩いて行ってください!!